早かった「梅雨明け」に思ったこと

未だ梅雨が明けぬ先週、部屋のベランダに置いてある鉢植えを見てびっくり!前日には何もなかったはずのところにナゾの物体が、前振りなく突然現れていました・・・

「ナンダこれは!」葉っぱの下に仲良く一対、黄金色でなんだかよくわからんけど、ちょっとかわいらしいぢゃないか・・・

調べてみたところ“コガネキヌカラカサタケ”というキノコでした。結構いろんなところに生えるようですが、私は身近で初めて見ました。

縁起が良い「幸運のキノコ」とも言われるそうで、生来単純な私は、これは幸先良いなぁと密かにほくそ笑んでおりました。梅雨で湿気も多い時期だし「そりゃキノコも生えるよな」などと思っていたのですが、その翌日、6月27日に九州北部が梅雨明けしてしまいました。例年7月中旬ごろまでは梅雨の感覚がありますが、やはり昨年よりも20日以上早い発表となったそうです。

こうなってくるとさすがに早めの気温の上昇や水不足が気になって、こちらも調べてみましたが、気象庁の7月27日までの1か月予報をみたところ、7月の初めにかけて全国的に気温がかなり高くなり熱中症への警戒が必要と。また、太平洋高気圧の張り出しが強まり、西日本を中心に全国的に降水量が平年よりも少なくなる見通しとなっているようです。

なんだか気象要件では“幸先良し”は当てはまらない感じです。九州四国の一部地域では、すでに「渇水対策本部」が設置され、取水制限の検討も始まっているそうです。

なにより降水量が少ないままで高温が続くと、露地栽培の植物をはじめ多様な生産物への影響が懸念されることは明らかですので、現状でも不安定な流通量に拍車がかかるのではと不安な気持ちが先走ります。

しかし、こんな見通しにあるからこそ、各々自分たちの立場でできる「人知」は尽くしたいところ。

3月需要期以降の低調市況受けて経過した4-5月の第一四半期、各所漏れなく低調市況で計画的な商材確保に目を向ける余裕は当然ながら少なかったと思います。また、7月のお盆を控える地域の皆さん以外はまだまだモノが動く要素は薄く、気持ちを前のめりに商品確保を進める機運は薄いと思いますが、迎える大きな販売チャンス8月を前に、是非とも、計画的な商品確保に目を向けて戴ければと思います。

気が付くとあっという間に“商機”が参ります、また早い動き出しは生産現場への何よりの励ましにも繋がります。花き流通の中間に立つ我々も、都度のお勧めを地道に繰り返していくこと、また生産地や流通の状況変化、情報の収集と発信は丁寧に、出来ることを尽くしてまいります。

やれることやりつくしたらもう神様、仏様頼みです。あとは「天命」を待ちましょう。

我が家の「幸運のキノコ」最終形態です、皆様にもご利益がありますように!

※「食すとおいしい」といったサイトもありましたが、さすがに口に入れる勇気が出ませんでした。

しかし、何にも無しから3日でこの変化、生命はすごいです!

代表 秋月